展覧会

木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界

会期
2017年11月14日(火)から
2018年02月25日(日)

はしもとみおは、動物の彫刻を木彫で制作する彫刻家です。中学生だった1995年1月、兵庫県尼崎市の自宅で阪神・淡路大震災を体験した彼女は「私のおうちはぼろぼろになり、近所の通学途中好きだった犬や猫も姿を消し、大好きだった景色や、大好きだった動物たちが、ある日ふっと、なくなる」経験をしました。そして、「どれほど美しかっただろう、どんな手触りだっただろう、失ってしまった命を、医学で取り戻す事は不可能だけれど、彫刻という力を借りて、その姿を残す事はできる」と考え、彫刻の道を志すようになります。
 
東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻領域で学んだ後、愛知県立芸術大学大学院美術研究科美術専攻彫刻領域に進んで研鑽を積んだはしもとは、現在、三重県いなべ市の自宅兼アトリエで充実した制作活動を行っています。「自分の仕事は、木の中にある命を探して、ほりおこすこと」と語るはしもと。クスノキを削り、彩色を施して生まれた動物たちは、それぞれの身体的特徴が巧みに表現されているばかりか、彼らの性格や飼い主の愛情まで反映し、生き生きとした魅力を放っています。
 
この展覧会では、2018年の干支である犬をはじめ、現在ブームとなっている猫や、羊・山羊・ラクダなどの家畜、チンパンジー・オランウータン・シロマユテナガザルなどの類人猿といった様々な動物彫刻を一堂に展示。彫刻の下絵となったドローイングや、一匹一匹の動物についての心あたたまるエピソードと共にご紹介します。個人蔵の作品など、これまで未公開だった作品10点が初出品され、はしもとの愛犬「月くん」(2002-2017)の幼年期から14歳までの「犬生」をたどる肖像彫刻5点が勢ぞろいします。
 
アール・ヌーヴォー様式のフランスの家具が並ぶヤマザキマザック美術館の展示室に、いつもより少しおすまし顔で集まってきた動物たち。生命が存在した証を刻み続けるはしもとの真摯な創作の世界をご堪能ください。


《カール》(雑種)2006-07年 クスノキ・彩色 個人蔵

《月》(黒柴) 2017年 クスノキ・彩色 作家蔵

主催 ヤマザキマザック美術館、中日新聞社
後援 愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、三重県教育委員会、
名古屋市教育委員会、名古屋市文化振興事業団、犬山市戌年記念事業
協力
特別協力




アーティストトーク

「はしもとみおアーティストトーク」

開催日時:〔1〕2017年12月2日(土)〔2〕2018年2月3日(土) 各日17時から18時 

はしもとさんのガイドで展覧会場を回ります。モデルとなった動物や、木彫の制作にまつわる楽しい話が直接聞けるチャンスです。

定員:各回36名 ※要申込・抽選

参加費:無料 ※要当日鑑賞券

ワークショップ

「はしもとみお木彫りブローチ・ワークショップ」

開催日時:2018年1月20日(土)13時から16時

はしもとさんと一緒に、身近な動物、大好きな動物をモデルにかわいらしい木彫りのブローチをつくりましょう。
定員:16名 ※要申込・抽選

参加費:3,000円(税込、材料費・保険料込)※要当日鑑賞券もしくは半券

対象:中学生以上推奨 ※小学5・6年生の児童に限り、1名につき保護者1名同伴の場合は参加可。

友の会会員様限定企画

「おしゃべりなティータイム~彫刻家はしもとみおさんと巡る展覧会~」

カフェで特製スイーツを楽しみながら、はしもとさんから制作秘話などを伺います。会の最後には、作品1点を購入できる「じゃんけん大会」も開催。

その後、はしもとさんのガイドで展覧会を鑑賞します。

開催日時:2018年1月19日(金)16時20分から18時10分
定員:36名(先着順)

対象:ヤマザキマザック美術館友の会会員


秋の所蔵品展

会期
2017年08月31日(木)から
2017年11月19日(日)
ニコラ・ランクレ《からかい》1736年 油彩・キャンヴァス

ヤマザキマザック美術館のコレクションは、ヴァトー、ブー シェ、フラゴナール、シャルダンら、フランスのオールドマスターがきら星のように輝くロココの時代に始まり、新古典主義のアングル、ロマン主義 を代表するドラクロワ、写実主義、印象派、エコール・ド・パリまで、18世紀から20世紀にいたるフランス美術300年の流れを一望できる構成となっています。

19世紀末にフランスを中心に花開いたアール・ヌーヴォーの美術工芸作品も、当館の特色です。
アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家、エミール・ガ レ、ドーム兄弟らのガラス工芸作品をご堪能頂けます。特にガレ晩年の作品はきわめて質の高いもので、日本の美術館のコレクションの中でも重要な位置を占めています。

その他にも、展示室では、アール・ヌーヴォーの家具をご覧いただけます。
棚や椅子から、テーブル、暖炉、壁面フレームにいたるまで、一部屋全体が統一してデザインされたアレクサンドル・デュ マによるダイニングルームをはじめ、ルイ・マジョレルやエミール・ガレがデザインした家具の数々が、当時の雰囲気そのままに展示されています。
19世紀末のフランスの邸宅に迷いこんだような気持ちで、ゆったりと作品と向き合うことができる空間となっています。

主催
後援
協力
特別協力


もっと知りたい名画の世界 よそおいの200年

会期
2017年04月22日(土)から
2017年08月27日(日)

ヤマザキマザック美術館は、日本国内では目にすることの少ない18世紀ロココ時代の絵画作品を所蔵しています。そして19世紀から20世紀に至るフランス絵画300年の歴史を一望するコレクション、さらに19世紀末にフランスで花開いたアール・ヌーヴォーの家具やガラス作品を、壁布やシャンデリアなど往時のサロンを彷彿とさせるしつらえを施した部屋に展示しています。

2011 年に開館一周年を記念して開催した「ロココの雅 華麗なるフランス宮廷時代」展では、当館所蔵のロココ絵画と、当時つくられたドレスや髪飾り、家具やゴブラン織りなどの調度類をあわせて展示し、お客様からは「これまであまり紹介されてこなかった印象派以前の美術を、文化や風俗とあわせて見ることができて、知的な楽しみ方が出来た」「身の丈以上の高さの髪飾りなどの独特なロココファッションは刺激的だった」など大きな反響がありました。

開館7周年目にあたります2017年は、18世紀ロココからさらに幅を広げて、17世紀後半から20世紀初頭に描かれた絵画を、扇や化粧道具、ファッション・プレートなどと合わせて展示します。ヘアスタイルやファッションは、時々の風俗、思想、そして歴史の流れをうつしだす鏡でもあります。名画の絵解きを楽しみながら、フランスを中心にひろがったヨーロッパのよそおいの200年を心ゆくまでご堪能ください。



主催
後援
協力
特別協力




講演会情報

5月14日日曜日

「ロココからベルエポックのメークアップ・ヘアスタイル」 講師:津田紀代 

6月4日日曜日

「パリ オートクチュールの”裏”側―構成学的な見地から」 講師:滝澤愛

7月16日日曜日

「ヨーロッパのファッション史 -王子様とお姫様から紳士淑女まで」 講師:能澤慧子

7月22日土曜日

「18世紀フランスから現代のコスプレ文化への繋がり」 講師:小栗徳丸 

5月20日土曜日

ハープ奏者 神谷知佐子 演奏会 

6月27日火曜日

宗次ホール「パリを彩った麗しき名曲たち」


春の所蔵品展

会期
2017年03月02日(木)から
2017年04月16日(日)
ニコラ・ランクレ《からかい》1736年 油彩・キャンヴァス

ヤマザキマザック美術館は、ヴァトー、ブー シェ、フラゴナール、シャルダンら、フランスのオールドマスターがきら星のように輝くロココの時代に始まり、新古典主義のアングル、ロマン主義 を代表するドラクロワ、写実主義、印象派、エコール・ド・パリなど、18世紀から20世紀にいたるフランス美術300年の流れを一望できる構成となってい ます。

19世紀末にフランスを中心に花開いたアール・ヌーヴォーの美術工芸も当館の特色のひとつです。アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家、エミール・ガ レ、ドーム兄弟らのガラス工芸作品をご堪能頂けます。また、棚や椅子、テーブル、暖炉、壁面フレームと一部屋まるごとデザインされたアレクサンドル・デュ マのダイニングルームをはじめ、ルイ・マジョレルやエミール・ガレがデザインした家具の数々が、ゆったりと作品に向き合えるように、往時の雰囲気そのまま に展示されています。 特に、芸術的極みに達したガレ晩年の作品の質は極めて高く、ガレ先進国と言われる日本の美術館のコレクションの中でも重要な位置を占めています。

主催
後援
協力
特別協力