ヤマザキマザック
美術館について

概要

当美術館のコレクションは、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダンといった18世紀フランスを代表する巨匠たちが活躍したロココの時代から、新古典主義のアングル、ロマン主義を代表するドラクロワ、写実主義、印象派、そしてエコール・ド・パリ等、18世紀から20世紀に至るフランス美術300年の流れが一望できる内容で構成されています。加えて、19世紀末にフランスを中心に花開いたアール・ヌーヴォーを代表する工芸作家エミール・ガレをはじめとする作家達によるガラス工芸と家具調度品のコレクションも常設展示しています。

展示室の特徴

5階絵画作品の展示室の内装は、作品の特徴や時代様式にふさわしい素材を選び、設えています。フランソワ・ブーシェ作《アウロラとケファロス》は、ヤマザキマザック美術館が誇るロココ絵画の名品の一つです。縦約2.4メートル、横約2.6メートルの本作品も、天井高が5メートルを超す当館の展示室ではゆとりをもってご覧いただけます。 さらに、筆跡や色彩などを作者と同じ視線で鑑賞できるように、ガラス板、アクリル板を作品の額装から取り外しています。また、キャプション(説明パネル)の記載は最小限の情報にとどめ、制作当時の雰囲気を保つようにしています。古きよき時代を彷彿とさせる典雅な室内で、珠玉の作品との対話の時を過ごしていただけます。
4階工芸作品の展示室では、ヨーロッパの専門メーカーに特注したケースに、ガレやドームなどが手掛けたガラス作品を展示しています。アール・ヌーヴォーが隆盛していた当時、フランスの邸宅に構えられた食堂を移築再現した部屋もあり、絵画の展示室とはまた異なる距離感で作品と向き合うことができます。居心地のよい親密さが満ちた空間です。

音声ガイドの無料サービス

海外のミュージアムは別として、音声ガイド機器を無料で貸し出す試みは前例のないものでした。より充実した、ユニバーサルな鑑賞を目的とし、特別展のみならず常設展示においても音声ガイドを活用、ならびに無償提供する取り組みは、日本初と言えます。
※音声ガイドの使用を希望される方は、展示室のスタッフにお声掛けください。

利便性

名古屋の玄関口であるJR名古屋駅から、名古屋市営地下鉄に乗り換え、東山線で7分「新栄町」駅直結の美術館です。 「新栄駅」1番ホームから地上に出る必要がないため、雨に濡れることなく到着することができます。

館長から皆さまへのごあいさつ