春の所蔵品展
- 会期
- 2022年3月3日(木)から4月17日(日)
- 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日休館)
ヤマザキマザック美術館の絵画コレクションは、ロココ時代を代表するヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダンらに始まり、アングル、ドラクロワ、モディリアーニ、ボナール、ピカソ等、各時代を象徴する作家たちの作品で構成されています。本展ではこれらの絵画作品を一堂に展示。フランス美術300年の流れを一望できる内容となっています。
また、工芸作品の展示室では、エミール・ガレやドーム兄弟が手掛けたガラス作品をご紹介しています。 ポール・アレクサンドル・デュマが室内装飾一式をデザインしたダイニングルームなど、当時の雰囲気を楽しんでいただける空間で、19世紀末から20世紀初頭に花開いたアール・ヌーヴォーの世界をご堪能いただくことができます。
どうぞフランスの邸宅に迷いこんだような気持ちで、展覧会をお楽しみください。


ガイドツアー
学芸員が展示室で作品の見どころを解説します。
日時:第2、4土曜日 10時30分から11時30分
定員:先着10名
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況によって、急遽中止する場合がございます。
※要当日鑑賞券
ご来場特典
絵葉書プレゼント
対象:事前に団体見学(10名様以上)のご予約をされた方
内容:絵葉書2枚組/お一人1セット/絵柄は選べません
主催 | ヤマザキマザック美術館、中日新聞社 |
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後援 | 愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、三重県教育委員会、名古屋市教育委員会、公益財団法人名古屋市文化振興事業団 |
協力 | 株式会社カセットミュージアム |
特別展
「四季折々の情景
美術館に息づく小さな自然たち」
Sceneries in Four Seasons-Plants and Creatures in the Gallery-
- 会期
- 2021年10月29日(金)から2022年2月27日(日)
季節と共に移り変わる花々、鳥のさえずり、虫の音、小動物の気配・・・。日本の四季は変化に富んでいます。
そして、その「日本の四季」を五七五の十七文字で鮮やかに切り取る俳句の世界。
この展覧会では、現代作家9名(組)の作品をヤマザキマザック美術館所蔵のアール・ヌーヴォーのガラスや家具と共に展示し、四季と俳句を軸に広がる自然の情景を展示室に再現します。

陶(磁土、備前土・ラスター上絵)・竿秤、瓶、酸化鉄、実験スタンド 作家蔵
エミール・ガレ《蝶とカラスムギ文花器》(部分)1890年頃 ガラス ヤマザキマザック美術館蔵

右:元木貴信《無花果(イチジク)》2020年 ガラス・宙吹き、サンドブラスト、ソリッドワーク、フュージング 作家蔵

下:元木貴信《無花果(イチジク)》2020年 ガラス・宙吹き、サンドブラスト、ソリッドワーク、フュージング 作家蔵
微細な針状の陶製パーツを集積して深海の生物のような幻想的なオブジェを創り出す稲崎栄利子(いなざき えりこ)〔陶芸〕、白い陶の上に墨絵のように大胆に虫や動物を表す井上雅子(いのうえ まさこ)〔陶芸〕、四季の植物の花や実を小さなトンボ玉に浮かび上がらせる川北友果(かわきた ゆうか)〔ガラス〕、今にもうごめき、飛び立ちそうな実物大の昆虫たちを緻密に創り上げる小橋順明(こばし まさあき)〔陶芸〕、レース編みのように繊細なガラスの植物群を生み出す土居陽子(どい ようこ)〔ガラス〕、咲き誇る花々の華やかな色と形を爽やかに描きとめる生川和美(なるかわ かずみ)〔絵画〕、身近な植物のなにげない美しさを無色透明なガラスで表現する深川瑞恵(ふかがわ みずえ)〔ガラス〕、虫や小動物の魅力的な姿態や表情を力強くも丁寧に彫り上げる本多絵美子(ほんだ えみこ)〔木彫〕、季節の花々や生きものたちの愛らしさをガラスならではの柔らかな形や細やかな彩色によって表現する元木貴信・庸子(もとき たかのぶ・ようこ)〔ガラス〕。
彼らが巧みな技で生み出す四季折々の生命たちは、はっと目を留めずにはいられない美しさに満ちています。 ヤマザキマザック美術館の展示室に密かに息づく自然の魅力をご堪能ください。

右:稲崎栄利子《STATUE D’ARTEMIS》2010年 陶土、磁土、鉱物顔料 個人蔵 ©大屋孝雄

下:稲崎栄利子《STATUE D’ARTEMIS》2010年 陶土、磁土、鉱物顔料 個人蔵 c大屋孝雄